骨粗しょう症外来

Osteoporosis clinic

診療科からのお知らせ/コラム

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当院の骨粗鬆症外来について

  1. 骨粗鬆症とは
    骨粗鬆症になると、骨自体がもろくなり背骨(椎体骨折)や、ふともも(大腿骨近位部骨折)、手首(橈骨遠位端骨折)、肩(上腕骨近位端骨折)などの骨折のリスクが高くなります。骨折の中でも、特に大腿骨骨折は、介護が必要な状態、いわゆる「寝たきり」なる可能性があります、それに加え死亡率が高くなることが明らかになっています。
    骨粗鬆症は痛みなどの自覚症状が骨折するまでなく、いったん骨折を起こすと、連続し様々な部位で骨折が起きる可能性があります(骨折の連鎖)。

  2. 骨粗鬆症の分類
    骨粗鬆症になる原因によって、「原発性」と「続発性」に分けられます。

    ①原発性骨粗鬆症
    原発性は、閉経や加齢によって起こる骨粗鬆症です。女性ホルモンであるエストロゲンは、骨の新陳代謝に関与し、骨からカルシウムが溶けだすのを抑制する働きがあります。閉経によりこの女性ホルモンの分泌が低下しますと、骨からカルシウムが溶け出し、急激に骨密度が減ります。また加齢に伴い、腸からのカルシウムの吸収が低下し、尿に出ていくカルシウムの量が増えるため、カルシウム不足をきたしやすくなります。日光不足、栄養不足やカルシウムの吸収に関わるビタミンD不足により骨粗鬆症になりやすくなります。

    ② 続発性骨粗鬆症
    骨に悪影響を与える病気や薬の内服など、骨粗鬆症をきたす原因がある場合、続発性骨粗鬆症といいます。続発性骨粗鬆症の原因は、下表のように様々です。

    [表1] 続発性骨粗鬆症の主な原因

    内分泌性 副甲状腺機能亢進症、甲状腺機能亢進症(バセドウ病など)、クッシング症候群(ステロイドホルモンが出すぎる病気)、性腺機能低下症
    栄養性 胃切除後、吸収不良症候群、神経性食思不振症
    薬物 ステロイド、抗てんかん薬、メトトレキサート、ワルファリン、ヘパリン
    不動性 安静臥床、麻痺
    先天性 骨形成不全症、マルファン症候群
    生活習慣病 糖尿病、慢性腎臓病(CKD)、慢性閉塞性肺疾患(COPD)
    その他 関節リウマチ、アルコール多飲、肝疾患

    近年、糖尿病、慢性腎臓病(CKD)、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、肝臓疾患といった生活習慣病が続発性骨粗鬆症の原因となることが明らかになりました。続発性骨粗鬆症の場合検査で骨密度は低くなくても骨折する場合があります。

  3. 骨粗鬆症の検査
    ①胸腰椎レントゲン
    ②採血(骨代謝マーカー、カルシウム・リンなどの電解質、腎機能、肝機能など)
    ③骨密度測定 当院ではDEXA法(二重エネルギーX線吸収測定法)による腰椎と大腿骨の骨密度測定を行っています。
    ④尿検査

  4. 骨粗鬆症の診断
    まず重要なことは、既存骨折があるか否かです。椎体骨折や大腿骨近位部骨折がある段階で骨粗鬆症と診断されます。これを確認するためには、問診において非椎体骨折の既往について聴取するほかに、胸椎と腰椎のレントゲン写真を2方向で撮影する必要があります。
    既存骨折がない場合は、骨密度測定値がYAM値(若年成人平均値)の70%以下で骨粗鬆症と診断します。そのほかの部位(前腕骨遠位端、上腕骨近位部、肋骨、骨盤、下腿)の骨折があった場合には、YAMの80%未満で診断します。

    [表2]骨粗鬆症の診断基準

    骨密度
    既存骨折がない場合

    YAMの70%以下で骨粗鬆症

    椎体骨折または
    大腿骨近位部
    骨折がある場合

    骨密度の結果を
    問わず骨粗鬆症

    前腕骨遠位端、
    上腕骨近位部、

    肋骨、骨盤、
    下腿の骨折があった場合

    YAMの80%未満で骨粗鬆症

  5. 骨折危険度の評価
    骨折危険度は、FRAX(骨折リスク評価ツール)で計算することができます。FRAXのサイト(http://www.shef.ac.uk/FRAX/)にアクセスし、各種危険因子を入れると、10年以内の骨粗鬆症性骨折の危険度が%表示で計算されます。

  6. 骨粗鬆症の治療
    骨粗鬆症の治療は、運動、食事による栄養摂取、生活習慣の改善、投薬など総合的な治療が必要です。個人個人違いますので医師とよく相談ください。何より継続できる治療が大事と考えます。また当院は専門の看護師も所属しています。もし医師に言いにくいことなどがあれば看護師にもご相談ください。当院が遠方で頻回の通院が困難な方もいらっしゃると思います。その場合近隣の開業医の先生や病院の先生とも連携し治療にあたります。

  7. 骨折を起こしてしまったら
    骨粗鬆症の治療をしていても骨折を起こすことはあります。当院は脊椎、上下肢の各専門医がいる病院です。必要に応じて手術により骨折部をできるだけ元の状態に近づけるようにします。手術は多くの場合金属などが体に入ります。骨粗鬆症があると金属に骨が負けて削れていったり、骨折部が癒合しにくいことにもなりますので手術を受けられた方こそしっかりとした骨粗鬆症の治療が必要と考えます。

  8. 最後に
    椎体や大腿骨近位部などの骨折の既往のある方、人間ドックやフレイル外来、健康診断の際に測定した骨密度がYAM(若年成人平均値)の70%以下の方は、整形外科外来を受診し、骨粗鬆症の精密検査および治療について御相談下さい。

骨粗鬆症は目に見えず、骨折してしまった後に後悔する病気です。投薬だけではなく、運動食事などの生活改善が重要ですし、患者さん自身の理解により初めて継続できると思います。出来るだけ丁寧な説明をし、そのお手伝いができるようにと心がけています。

骨粗鬆症認定医 丸野 文雅

あなたの骨は大丈夫ですか?
女性の骨は、閉経したあと急激にもろくなります。
あなたの骨の密度が大丈夫かどうか、折れやすいかどうか、一度調べてみませんか。専門の知識と資格を持ったいろいろな職種のスタッフがお待ちしています。どのような事でもご相談ください。

骨粗鬆症認定医 西本 華子

骨粗鬆症の治療は継続することが大切です。
骨粗鬆症外来では患者さんが納得して治療に取り組めるように、私たち看護師が診察前に患者さんに問診をしています。
骨粗鬆症の治療を続けていく上でわからないことや不安なことがあればご相談ください。

骨粗鬆症マネージャー・看護師 寺内 望

骨粗鬆症の食事療法は、カルシウムをたくさん摂れば摂るほど良くなるわけではありません。適正量食べることが重要なポイントになります。カルシウム以外にも、たんぱく質、ビタミン、ミネラルなど大切な栄養素もあります。日々の食事でのお困りごとや心配事を管理栄養士にご相談ください。

骨粗鬆症マネージャー・管理栄養士 久永 文

受診方法

  1. かかりつけ医に通院中の方
    主治医にご相談いただき、当外来あてに紹介状を作成してもらってください。主治医より当院にご連絡いただいてご予約することができます。
  2. 当院に通院中の方
    外来にお越しの日に、窓口にてご相談ください。
    事前に検査のみお受けいただくこともできます。
  3. まったく初めての方
    お電話、もしくは窓口にてご相談ください。ご予約をお取りします。

お問い合わせ

毎週水曜日。詳細はスタッフにご確認ください。

TEL:078-231-5901

受付時間:平日8:30~17:00

外来担当医表

休診情報はありません。

午前

丸野 文雅

午後 西本 華子

(令和4年4月1日現在)

※骨粗しょう症外来は予約診となります。

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