英文学術論文発表

この度、American Journal of Case Report誌へ、稀な臨床経過を呈したタコツボ心筋症の一例の症例報告を提出し、無事アクセプトされました。初めての英語での論文投稿であり、右往左往しながらでしたが、なんとか漕ぎ着けました。
 苦労も多かったですが、普段の診療で生まれた臨床的な疑問について深く掘り下げる非常に良い経験になりました。これからもこのような機会を探していこうと思います。最後になりましたが、手取り足取り御指導頂きました井上信孝副院長に感謝申し上げます。

循環器内科 安冨真道

 

 以前の研修医だよりにも述べましたが、医師にとって、担当症例を学会で発表し、それをケースレポートとして学術論文に発表することは、極めて重要です。現代医学でも、解決できないこと、解決すべきことは、たくさんあります。こうした未解決の事柄は、簡単に明らかにできるものではありません。ただ、臨床の場で経験したことを書き残すこと、一つの症例報告が、解決のきっかけになることがあります。
 タコツボ型心筋症は, ストレス心筋症とも言われ, 閉経後の女性に好発し, 急性心筋梗塞に類似した胸痛で発症し, 冠動脈に有意狭窄を持たずに左室収縮不全を来すことが特徴ですが、その真の病因は不明です。
 今回、安冨医師は、これまでに考えられていたタコツボ心筋症とは全く異なる臨床像を呈した一例を経験し、それを英文学術誌にまとめてくれました。
A Case of Takotsubo Cardiomyopathy with a Rare Transition Pattern of Left Ventricular Wall Motion Abnormality
Am J Case Rep 2020; 21:e926670 :: DOI: 10.12659/AJCR.926670

安冨先生の報告が、病因・病態の解明に、少しでも役立つことを祈念しています。

副院長・循環器内科部長 井上信孝