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研修医 橋本沙和先生 優秀賞受賞

2022730日に開催された「第111回日本呼吸器内視鏡学会近畿支部会」において橋本先生が発表、優秀賞を受賞しました。

経験症例をもとに「80歳以上の高齢者に対する気管支鏡検査」という演題で、20201月から20225月までに当院で施行した80歳以上(最高91歳)23例の気管支鏡検査をまとめてくれました。

【内容要旨】

「気管支鏡検査は精神的身体的苦痛を軽減するために、鎮静下に行われつつある。高齢者では鎮静下で行うと検査後に呼吸不全なる可能性もあり、鎮静下で行うのがいいのか、どの程度の鎮静剤が必要なのか一定の見解はない。23例のうち検査後、呼吸不全になった症例はなく、また検査中の苦痛による異常高血圧や鎮静剤による低血圧もなく、安全に気管支鏡検査が可能であった。さらに、肺癌の9例中8例で悪性の組織診断がつき、そのうちの5例が手術などの積極的治療を受けていた。(診断のつかなかった1例は、胸膜直下の1㎝の大きさであった。)間質性肺炎や非結核性抗酸菌症の8例は、全例に診断が付き治療が完遂できていた。80歳以上の高齢者であっても気管支鏡を安全に行え、その後の治療が可能であった。すべての高齢者に検査可能とは言えないが、各施設の設備と経験に基づき、気管支鏡検査の適応を慎重に判断するべきである」

今回の受賞は、当院の呼吸器内科・呼吸器外科のプレゼンス、診療に対する考え方を示してくれましたし、我々にとっても明るいニュースとなりました。

橋本先生、お疲れ様でした。

文責:呼吸器外科 仲田

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