外来で行う効果的な自己注射指導についての看護研究発表

神戸労災病院 看護部
新宮恭世,前田瑠衣,本多陽子, 柏原溶子,張莉恵

 在宅自己注射とは、文字通り、患者自身が自分に注射をする薬の投与法です。 その代表は、糖尿病に罹患されている患者さんが行っているインスリン治療です。近年、様々な医薬品が開発され、在宅自己注射の対象は、糖尿病だけはなく、潰瘍性大腸炎、関節リウマチ、家族性高脂血症等、幅広い分野に急速に広がっています。在宅自己注射の看護指導を行う場合は、患者さん一人ひとりのADLや自己注射の受け入れ状態、生活背景も考慮しながら指導することが重要です。
 今回、当院の外来看護師グループが、自己注射指導を実施した3症例を通じて、効果的な在宅自己注射指導方法や、問題点を検討し、学術誌「日本職業災害医学学会誌 」(2020年68巻 p137-141)に報告いたしました。
 患者さんの指導を通じて、生活環境や家族での位置関係、社会的背景などを拝聴し、治療状況を共に確認することが重要であること、在宅自己注射の導入には、患者さんの理解度、受け入れ状態、生活環境等の情報を得るための統一した問診が必要であることを学ばせて頂きました。

  当院では、日常の診療・看護活動を通じて、現在の医療の改善につなげる試みを積極的に行っています。

副院長 循環器内科部長 井上信孝