患者さんを地域でのチーム医療で診る、地域医療支援病院としての取り組み ~2013年11月、神戸労災病院は、地域医療支援病院の資格を取得しました~

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神戸労災病院 地域医療推進室
                                          井上 信孝

 

神戸労災病院は、地域医療の充実に貢献するため、これまでも、地域医療連携に努めてまいりましたが、平成25年11月付で、新たに医療法で定める「地域医療支援病院」として承認されました。これは、地域の病院・診療所などを後方支援する機能を有する病院として承認されるものです。神戸労災病院は、医療機関相互の適切な役割分担のもと、これまで以上に、地域医療機関からの紹介患者や、救急患者を中心とした急性期医療に対し積極的に取り組んでまいりたいと考えています。

地域医療支援病院の具体的な役割として、以下のものが挙げられます。

  1. 紹介患者さんへの医療の提供

  2. かかりつけの先生方への積極的な患者さんの紹介

  3. 神戸労災病院の病床や設備をかかりつけの先生方と共同で利用

  4. 救急医療の提供

  5. 地域の医療従事者に対する講演会、研修の実施 などがあります。

今後は、こうした役割を精力的に、積極的に果たしていきたいと考えています。

2010年の統計では、日本の高齢化率(65歳以上の高齢者人口が総人口に占める割合)は、23%を超え、本格的な超高齢化社会に突入しました(1960年では、5.7%です)。こうした変化に伴い、我々が診療する疾患も、慢性疾患を中心とした構造に変化しつつあります。この疾患構造の変化に対応するには、適切な医療機関で、適切な医療が提供させる必要があります。こうした状況のなか、「病院完結型」の医療でなく、いかに地域全体で、患者さんを支えていくかが、重要と考えています。「地域医療支援病院」は、まさにこうした考え方のうえに立脚したものです。「チーム医療」は、古くからある言葉ですが、これまでのチームは、病院内での連携を示していたと思います。しかし我々は、それだけではなく地域の開業医の先生がた、慢性療養を担って頂いている施設の方々、在宅医療に従事されている看護師、介護士のみなさん等、近隣の地域の多くの方々とチームを組んでいると認識しております。

また、神戸労災病院では、地域医療推進のひとつとして、各領域においてオピニンオンリーダーとして活躍されている先生や、新進気鋭の医学研究者をお招きし、講演会Meet the Expertを定期的に開催しています。この講演会では、近隣の勤務医や開業医の先生方にも参加して頂き、毎回活発なDiscussion、意見交換が行われています。この企画は、我々の医療レベルの向上だけでなく、医療職、看護職の幅広い職種のモチベーションの高揚にも大きな役割を果たしています。どなたでも参加できますので、ふるって参加してみてください。

神戸労災病院には、楽天のマー君のような超人的なスパースターはいませんが、医師、看護師、薬剤師、検査技師、放射線技師、理学療法士、栄養士、ソーシャルワーカー等、多職種のチームワークによって、よりよい医療を提供していきたいと考えています。今後とも宜しくお願い申し上げます。

(神戸労災病院 広報誌メディカルネットニュースから抜粋)

 

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写真:神戸労災病院 地域医療推進室メンバー