定期的な内視鏡検査で胃がん発生を抑える「ピロリ菌除去」をお勧めします
(消化器内科)

へリコパクター・ピロリ(ピロリ菌)

pyloriピロリ菌は胃の中に住み着く細菌です。

ピロリ菌は胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍だけでなく、胃癌の発生に深く関わっていることが明らかにされてきました。

これまでピロリ菌の除菌治療は胃潰瘍などの特定の病気にのみ保険が適用されていましたが、2013年2月から「慢性胃炎」も保険の対象となりました。

ただし、除菌治療を受けるには胃カメラで「慢性胃炎」の診断を受ける必要があります。健診などでピロリ菌感染を先に指摘されている場合でも同様です。胃癌の存在を除外する目的もありますので、まずは内視鏡検査を受けていただくことをお勧めします。人間ドック等で胃カメラを既に受けている(原則として半年以内)場合は、その結果を持参いただければ内視鏡検査が不要になることもあります。ご不明な点は外来担当医にご相談ください。

胃カメラは絶食で11時30分までに来院していただければ、当日中の検査が可能です。当科では内視鏡検査に伴う苦痛を軽滅するため、鎮静下で検査を行っております(ご希望に応じ、鎮静なしでの検査や経鼻内視鏡も可能です)。鎮静下での検査をご希望される場合、検査当日はバイクや車の運転ができませんので付き添いの方とご来院いただくか、公共機関の利用をお願いいたします。

 

ピロリ菌の除菌

1種類の胃薬と2種類の抗菌薬を1日2回、7日間服用します。除菌治療が終了してから4週目以降(8週日以降を推奨します)に効果判定を行います。呼気試験や便検査などで判定しますので、一般的には再度内視鏡検査を行う必要はありません。

除菌に成功した場合、潰瘍や胃癌の発生リスクの低下が期待されます。ただし、リスクがゼロとなるわけではありませんので、引き続き定期的な内視鏡検査をお勧めします。