臨床研究について 

神戸労災病院 井上信孝

現在の医学は、急速に進歩しています。しかしながら、日々診療にたずさわる中、未だ解決すべき問題点は、山積みされていることを実感します。こうした状況を打開するために、臨床研究は非常に重要です。我々の最大の責務は、もちろん、病いに苦しむ患者さんを適切に治療することです。また一方で、臨床研究も臨床医に課せられた重要な責務であると考えています。神戸労災病院 循環器内科では、多くの患者さんの診療に従事する一方で、様々な臨床研究を行っています。

 今回、その研究成果の一端を、当院循環器内科 鈴木敦医師と武居明日美部長が、ボストンに於いて行われた国際学会にて発表致しました。鈴木医師と武居部長は、持続性心房細動の患者さんにおいて、カテーテルアブレーションにて、心房細動を洞調律に復することの房室伝導に与える影響を明らかにしました。

 臨床研究は、学会発表や論文投稿を行い、世に問うことが重要です。我々は、微力ではありますが、こうした活動を継続的に行い、医学の進歩に少しでも貢献できればと考えています。

 

学会参加の感想

2015年5月に米国ボストンで行われた36th  Annual Scientific Sessions of Heart Rhythm Societyで当院からの演題を発表させて頂きました。不整脈分野の学会の中では最も大きな学会の一つであるAnnual Scientific Sessions of Heart Rhythm Societyは、様々なNew topicに関する発表、シンポジウムで勉強できる良い機会ですが、それだけでなく当院の演題に対してもたくさんの質問やご指摘を頂き、様々な国のEP physicianと交流できる非常に良い刺激を受ける環境でした。

神戸労災病院 鈴木敦

 

今回、以前より着目していた刺激伝導系の回復過程についてまとめ、発表してきました。国際学会は、若手医師が貴重な経験を積む場であるだけでなく、自施設で行ってきた診療と研究を発信するとともに客観的に振り返り、次のステップへ繋げるよい機会と考えています。

武居明日美

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